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□EQで詰めるミックスの考え方!!

こんにちは(^^)/ 【Vocal Space B】でレコーディングエンジニア・DTMトレーナーをやっている田中です!今回はミックスについての記事です。

曲を作っていて完成形に近づいてきたときに必ず意識されるミックス作業ですが、皆さんどうお考えですか?

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ミックスとは

各楽器に音量や音質、右左などの配置を整えてより音楽に磨きをかける作業になります!

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コンプレッサー、EQ、リバーブなどのエフェクト加工の方法や考え方もネットや書物で沢山書いてありますよね!そして正解がない作業でもありますwww

よく質問される事の一つに「音が前に出ないんです」とか「奥で広がったようにしたいんですがどうしたらいいですか?」と聞かれます。

皆さんは音を前に出す時、何を最初に触りますか?色々調べているかたはコンプレッサーを挙げるんじゃないでしょうか?逆に奥に引っ込める場合はリバーブでしょうか?

dtmエフェクト写真

そして生徒の皆さんが口にするのが「コンプレッサーの使い方が良くわからない」という言葉です。

僕は大きな声で言いたいです!

コンプレッサーは驚くような音色にする「魔法のエフェクト」ではないですよ!

 

特にマルチバンドではない場合、ビックリするくらい音が良くなることはないですよ。そして皆さん、自分が使っているコンプレッサーがどんな効果を出しているかあまり理解していないことが多いです。

リバーブやEQはわかりやすく音色が変化しますし、こうすればこうなる!っていうイメージも付きますがコンプレッサーだけフワフワですよね・・・

フワフワな状態の場合は一旦はずしてみましょう!単に音量を上げたいのであればフェーダーを上げたり、リミッターを入れましょう!

さてここからが本題です!!

音が前に来る、後ろに下がるとはどういう事なのでしょうか?

簡単に試してみましょう!

○耳元で指パッチンをしてみてください(クラップでもいいですよ)

○次に手を思いっきり伸ばして指パッチンをしてみてください。

dtm_指を鳴らす

距離にして40cm~60cmくらい音を遠ざけた感じですが、 音量以外に音色にどのような変化があったでしょうか?

耳元の方が指がこすれる音やパッチンの低音が聞こえましたよね?

そうなんです!!

音が近づけば楽器特有の低音や高音が膨らみ、距離を離すとスッキリと自然な音になっていきます。もっと距離を離すと高音が少なくっなってきて、低音もなくなってきます。

(分かりづらかったらスイマセン。。。)

 

この変化をEQで補正することで楽器の距離感を詰めることができます。

まずは楽器が近づいた感じや遠のいた感じをイメージしてEQをさわってみましょう!

んーーー4m先くらいにドラムかな・・・・とか

10m先にオーケストラかな・・・とか

※ポイントは音が凄く近づけば各楽器の低音は必ず上がります!楽器ごとの低音のポイントは違うので探してみましょう!

このEQ処理がうまくいくと楽器にコンプやリバーブをかけずに距離をコントロールして希望の配置を作ることができます!そこから音楽的にこの音を前に出したいなと思った音色を再調整していくと良いですよ(^◇^)

打ち込みが特にそうですが、音源はサンプリングされている時のマイクやマイキングで音色の距離感がそれぞれバラバラです。さらに別売りの良い音源になればなるほど、距離が近いことが良くあります!そういう音源は臨場感はあって好きなのですが、ミックスする時には悩むときはあります。楽器の距離感が意識されていないと、統一感のないまとまりのないミックスになるのでご注意ください(^^)

まとめるとミックスで音の距離を考えるとき、コンプレッサー・リバーブの前にわかりやすく変化するエフェクトのEQで詰めるのがおススメです!是非挑戦してみて下さい!

閲覧ありがとうございました!!

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田中克幸