皆さんこんばんわ！ボイストレーナーの小川です(^^)
今日は腹式呼吸のお話をします。
まず皆さんが歌を習う、または話し方教室に通う際に、上手になる為には腹式呼吸が出来ないといけないって思っていませんか？
正直に言いますといらないです(-.-)
って言う事は「
腹式呼吸のレッスンは無駄ではないか！！」
という方もいらっしゃると思いますが、ご安心ください。もちろん出来ないよりも出来た方が良いですよ(^o^)
ただ、出来たからって上手くなるかというと関係ないのです。
そのお話をします。
呼吸法には3つあります。
「腹式呼吸」(おなかを膨らます呼吸法。リラックスしている時は皆さんなっています。)
「胸式呼吸」(スポーツした時に肩で息をしている状態。)
「腹胸式呼吸」(私がつけた造語。腹式・胸式両方合わせたより深い呼吸)
の3つがあります。
ボーカルスペースBでは、腹式呼吸はあくまでも、声の素である「空気」をたくさん体に取り入れるだけのものと考えております。
まずは呼吸法のそれぞれのメリット・デメリットを書いていきます。
【腹式呼吸】
《メリット》
・声の素である「空気」を沢山取り入れることができる。
・緊張をほぐしてくれたり心にいい。
《デメリット》
・深い呼吸なので時間がかかる。
・激しいライブパフォーマンスの時にやりにくい。
腹式呼吸は横隔膜の運動で行います。お腹に空気を入れてと言いますが、そうなれば肺に穴が開いているのですぐにかかりつけの医師に診察してもらってください(笑)あれは、横隔膜に押された内臓が移動したり筋肉で膨らみます。ですのでご安心ください( ^ω^ )そうする事により、声の素である空気の摂取量が増えるので「ロングトーン」などにとても有利なのです。
※腹式呼吸のやり方は寝転んでリラックスしていたら勝手になっていますので、やってみてください。
【胸式呼吸】
《メリット》
・どれだけ息を切らしてもできる呼吸法。
・浅い呼吸なので瞬発性に優れている。
《デメリット》
・声の素である「空気」を多く摂取できない。
・胸式で歌ってると下手と思われる(笑)。
胸式呼吸は筋肉などの力で肋骨が広がり肺を膨らまします。私たちも鳩みたいに胸が膨らめばもしかすると胸式呼吸が主流になっていたかもしれません。。。ご注意ください。私たちは人間ですので、それを突き詰めるとあばらが全て折れてとんでもない結果が待っています。。。この胸式呼吸は息を切らすほどのパフォーマンスでも使えますし、ブレス出来るか出来ないかの時に、ひっそりとボーカルに寄り添ってくれる呼吸法です。
※胸式呼吸のやり方は、とりあえず息の切れるまで限り走って下さい！勝手になっています( ﾟДﾟ)
この様に、どの呼吸法でも良い所もあれば、良くない所もあります。私たち人間も同じです。ですので、お互いに協力し合えばいいのです。
では、なぜこの「腹式呼吸」が良いとされているのでしょうか？
それは、音楽の歴史があると思います。
（注：ここからは持論であくまでも想像ですので、間違っていればすいません。
音楽には長い長い歴史があります。しかし、私たちの根底にあるのは「クラシック」です。そのクラシックの歌を唄っている方々を想像してみると、優雅に、そして煌びやかに唄っているではありませんか(´▽｀)
これを考えると「腹式呼吸」は、なんとむいていることでしょう！走ったり飛び跳ねたりして息を切らさないですよね。とても長いロングトーンが多くあり、テンポも遅いので息継ぎのタイミングは十分とれます！まさに「腹式呼吸」の「メリット」「デメリット」をクリアしていますよね！
しかし、私たちが歌っているものは、クラシックから民族音楽や文化でできた音楽、ブルースやハードロック、アニソンなど、様々な音楽がごちゃ混ぜになっています。それを簡単に言うと「〇〇風ポップス」となります。あくまでも混ぜるとですよ。そうすると、それぞれの「メリット」「デメリット」がぁぁ！！！飛び跳ねたり、走ったり！早い言葉に息継ぎのタイミングがどこにあるの??訳が分からなくなります。様々なテクニックやパフォーマンスを使い歌っています。というか、歌っている人もそこまで考えていません。。
今度試しに、「腹式呼吸」「胸式呼吸」のそれぞれで歌を唄った動画をアップしようかな(^-^)
というか、今でもYouTubeなどで世界的に上手いと言われている歌手のライブ映像見てください。どこかで胸式呼吸使っているか、ほとんど使っている人もいてると思います。
しかし、医学的には「腹式呼吸」はとてもいいものだと認識しております！
調べました！
１．腹式呼吸で自律神経のバランスを整える
２．腹式呼吸で内臓機能を向上
３．腹式呼吸でセロトニンの分泌を促進する
色々な効果があると言われています！
ですので、歌の観点からいくとどちらでもいい！
しかし、体の事を思うとできる方がいい！
となります。
次の項ではお腹に力を入れて！ん!?その表現は違いますよ！先生！
でお会いしましょう！
長い分をお読みいただきましてありがとうございましたm(_ _)m
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